OMO SX Re-project
再生材を活用した 新しいソリューション開発への挑戦
数多くの展示会のブース設計を手掛ける中で、どれだけ資源を無駄にしないようにしても発生してしまう廃材。そのまま廃棄するのではなく、アップサイクルをしていくことはできないか?
OMOマーケティング部の有志が集まり、「OMO SX Re-project」を立ち上げました。
今回は、立ち上げから製作までのプロセスをリポートしていきます。
キックオフミーティング
2024年1月某日、OMO SX Re-projectのキックオフミーティングを決行。
みんなでアイデアを持ち寄り議論を重ねた結果、大型3Dプリンターと再生材を組み合わせた家具製作に取り組むことに。
大型3Dプリンター見学
まずは大型プリンターでどんなことができるのかを知るため、現場見学へ。展示会の製作でお世話になっている株式会社昭栄美術さまのベイスタジオを訪問しました。
初めて見る大型3Dプリンターにメンバー大興奮!担当の方に3Dプリンターの特徴を教わりながら、アイデアを膨らませていきました。
今回は、新しくできるプレゼンスペースで発表の際に使用するハイテーブルを作ることに決定。早速デザインのスタディに入っていきます。
モックアップ製作
2月某日、メンバーは秋葉原にある工房TOPPAN DIGITAL SANDBOXへ集まりました。デザイン検討のためのモックアップを3Dプリンターで作るためです。
モデリングデータを3Dプリンターに転送し、1/10サイズのモックアップを作っていきます。乾燥させる機械の中で模型が青く光る様子が幻想的ですね。
デザインの検討
待つこと7時間、モックアップが完成しました。
実際に添景を置いてサイズ感や見え方を検証し、3Dプリンターが得意とする有機的なラインが引き立つデザインを採用しました。
材質の決定
今回のハイテーブルを出力する際に使用する再生材は、展示会で使用したベニヤを粉砕し、木粉30%・再生ポリプロピレン70%で混ぜ合わせでできたペレットです。このペレットは製作物が役目を終えた後も再び粉砕して加工することで、最大5回程度繰り返して使うことができます。
いざ!製作本番。
いよいよハイテーブルの製作本番の日がやってきました。
この再生材は170℃を超えると木粉が炭化してしまうため、出力中も細かい温度管理が重要になってきます。温度によってマーブル状に変化していく色合いを観察するのも楽しかったです。
完成したハイテーブル
構想から約3か月、ついに完成したハイテーブルがこちらです。
プレゼンテーションに使う3面スクリーンの木背景にもなじむ、美しいフォルムのハイテーブルができました。中は空洞になっており、天板はガラスなので底面に照明を設置することも可能です。
内覧会
4月某日、新しく飯田橋にできたプレゼンスペースAsIs ToBe BASEにて内覧会を行いました。
OMOマーケティング部は、このAsIs ToBe BASE全体のデザインも手掛けています。担当者の説明を聞きながら、さまざまな最新の技術を体験してきました。OMO SX Re-projectで製作したハイテーブルも活躍していますね。
今回のOMO SX Re-projectの活動では、大型3Dプリンターと再生材を組み合わせて実験的にハイテーブルの製作に取り組みましたが、今後もメンバーそれぞれの「やってみたい」気持ちを大切にしながらさまざまなプロジェクトを立ち上げていく予定です。今後のOMOマーケティング部の活動もお楽しみに。